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category日記

6日目

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「おい、ジョンだかジャックだか。」

「はいはい、ジョンだかジャックだかですよ。」

メイガスに呼ばれたジョンは気軽に返事をよこし雇い主の下へと歩いてゆく。
なにやら雇い主は重そうに大量の書類を持っている。
その中から一枚封筒を取り出し差し出した。

「悪いが使いを頼まれてくれ。
 いつも嫌な役割をさせてすまんな。」

「あぁー…いいけどよ。」

自身に回ってくる雑用は大抵ろくなことではない。
商会を示す髑髏と蛇の紋章の封蝋へと視線を落とす。
メイガスはジョンの肩を軽く叩いてみせた。
それに対して気にしていないとばかりに口はしを上げ笑みを浮かべてみせる。
メイガスは決して使い潰すような人の使い方はしなかった。
少なくとも彼の周りにいる奴らは自分にあった仕事をまかされている。
自身はどんな死地に投げ入れられても戻ってくる特技だ。
メイガスと知り合った頃、口癖のように「嫌なら別の仕事をあてる、無理と感じたらすぐに言え。」と言っていた。
多少なり良心というものがあるようだ。
いつか一緒に酒を飲んだ時「化け物も人間も同等に商品として取り扱った父親のようにはなりたくない」と言った事があった。
理由を聞けば恨まれるのが怖いと返す。
なら何故こんな仕事をしているのか、ジョンは思わず問いかけた。
『これでしか生きていけない彼等のためだよ。』
筋肉組織が急激に成長してしまうアルベルトの高額な医療費のためか
それとも、行方知れずになってしまった妹を探すためか
はたまたdoll*dollのように迫害されて居場所を無くしてしまった人たちのためか
ジョンにはよくわからなかった。
故にジョンはメイガスを観察しようと思い今此処に至り。

「俺しか出来ない仕事だもんな?」

そう返すが翌日、ジョンはプレゼントボックスの中でバラバラにされて魔術商会へと戻されたという死亡記録を更新した。
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