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category日記

13日目

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表:

兵庫さんとチョコ作り



セルフォリーフで傭兵まがいの事をする以前にも似たような事はしていた。
その時はヒョーゴ、ドサンコ、ファーヴニール、そしてカツオ。
この4人と知り合った。
色々とあってわけのわからんうちに皆散り散りになってしまったが運の良い事にまたここで再会ができた。
だがカツオはいなかったわけだが。
告白するとそれはボクにとってとても都合の良い状態でもあった。
でも辛子亭でヒョーゴや皆が当たり前のようにカツオの存在を口にするとやっぱり居た方が昔みたいにもっと楽しくなるんだろうなとも思った。
そう思っているうちにまさか小熊が活きの良いカツオを釣り上げるとは思ってもみなかった。
ボクは昔殺人鬼で悪人でもあったけれど、それほど薄情でも計算高くもないらしい。
何故ならどうしようもないほど嬉しかったのだ。


今日は1日忙しい。
朝早めにヒョーゴと一緒にバレンタインのチョコを作り、これからKT2のライヴなのである。
ボクにとってはつい先日ヴォルグに御節を作ったりと日常化していたが。
とにかく大事であると今日という日を待ち望んでいたヒョーゴが言っていた。
シャッチョサンがライヴイベントをするっていうくらいだ、余程なんだろうなあ…。
ボクみたいなのはそれほど食事を必要としないがファンも人だ、空腹は感じる。
食料を与える事で慈善事業をしようとはシャッチョサンやるのだ。
あ、脱線してた。ボクには事前に人を誘わねばいけない。

「おいちょっと甘味配布イベントがあるから顔をかすのだ。」

そう、この木の下でいまにも昼寝をしかねない甘味大臣をだ。
こいつが甘い物が好きというのはいつみても口に甘味を銜えているので丸判りだった。
だが何故キャンディは駄目なのかはよくわからん。

「なん…だと…」

謎の衝撃を受けたような反応したが、カツオにとっては矢張り効果的だった。
カツオを寝床にしている毛玉と共に行く気満々である。
うん、甘味と睡眠はこいつの娯楽だもんね。
ちょっとこいつの将来が心配になった。


時間的にはまだ昼前だ。
カツオにとってはまだ眠い時間だろうか、そんな疑問が過り顔色をうかがってみたが
通常営業で何を考えているかわからん顔してたので気にしない事にした。
寝そうになったらまぶたの上に大根おろしのせてやろう。
とか考えているうちについてたのでカツオに伝えた。

「この世界は糖分に興味ある人間が多いっていうか野郎多いなおい」

その考えには同意せざるを得ない。
この業界に入ってから様々な事を学んだがどうも男のファンは可愛い女の子というものに弱いのだろうか。
ならいまこの職業で稼げているのは「女の子らしくしたら?」そんな事を言ったカツオのおかげでもある。
あ、やべ。時間だ。

「カツオ!ステイ!!」

「あ、はい。」

思ったよりも素直に言うことを聞いたがこいつ狐だった気がするが犬だったのか。
足元の毛玉共々ステイしている様は中々に見ものだったがそろそろ行かなければいけない。
良い子と言って走り出したがカツオがなにか言いたげだった。
あとで聞いてみるか、あ!ヒョーゴの今日のパンツ見なくちゃ!
……あれ?パンツの前なに考えてたっけ。

************

ライヴが始まる前に毎度の事ながら肌色大目の衣装でヒョーゴがとんでもなくテンパっていた。
だがヒョーゴはやれば出来る子なのだえらいのだ。
でも気づいてただろうか。カツオもこのライヴ見てたって。
教えたら面白い事になるかなあー?
このステージを見ているカツオを探そうにも舞台は明るいが客席はとても暗く鳥目のボクでは探せなかった。
ちょっと暗くてもよく見えるカツオの目が羨ましくなった。
ライヴが終われば次は握手とチョコの配布。
握手をしている中で、よく探索などで見かける人もいた。
好きだから来てくれるというのは嬉しい事だ。
列の中に飛びぬけて見える耳が見える、あの色的にカツオだろう。
新鮮である。
カツオの番になったので握手をするべく手を差し出すと暫くその手を見ていたが握手だと気づいたようだった。
うん、完全にボクの言い忘れですね。
チョコを渡し、後ろの人が迷惑にならないよう短くカツオに言った。

「それ食って待ってるのだ。他に渡したいものがあるから。」

頷いてくれた、あれを渡さねば誘った意味がないのだ。



「すまない、待たせたのだ。」

イベントも終わったが賃金アップのために少し手伝っていたのもありは夕方になってしまった。
カツオはイベントの感想を述べたが突然の音楽会に驚いたようだった。
そうだね、甘味を配布するイベントとしか言ってないもんね。

「お前歌本当上手いなー」

「そうか!」

まさか褒められるとは思わなかった、褒められると矢張り嬉しい!
ドヤ顔で返してやったが何故かチョップとかはなかった。
かわりに頭を撫でられた。
カツオ達と別れた後度々頭を撫でられた事はあったけど、やっぱりこの手が一番かもしれない。
大きいし暖かい手だ。
つい癖でその手に頭を摺り寄せてしまったがそうだそうだ…。

「あ、忘れるところだったのだ。」

危うく撫でられ心地で目的を忘れるところだった、カツオの手怖い。
ボクはカツオへと今朝方作ったトリュフの入った箱を差し出した。

「バレンタインだからくれてやるのだ!」

「……ああ!今日ってもしかしてチョコ貰える日か!!!」

今更ながらに思い出すとはカツオはカツオだった。
クリスマスも正月もわかってない子だもんね。
カツオだけじゃ寂しいだろうし毛玉にも骨っこをあげることにした。
あげてみると野生育ちなんだろう、銜えて離さん。
しかもワイルドに骨を齧っている…!
このワイルドさ、ボクも見習ねばいけないな!!
あ、マフラーこのままじゃつけれん。

「それとだなちょっとしゃがむのだ。」

「あん?」

髪の毛を軽くひっぱるとカツオはしゃがんでくれた。
このマフラーはクリスマスに皆にと作った物だがカツオ一人ないのはなんだかんだで寂しいので作ってしまっていたものだ。
表面は布だが首元に当たる部分はファーにしているので短くても暖かい。
それに片腕でもつけれるように紐をボタンで引っ掛けるものにしている。
怠惰の塊であるこいつだったらこれを…使いこなす事が出来るだろう…。

「クリスマス用に君にも作っていたんだがバレンタインになってしまったな。」

「へぇ…これ作ったのか、前々から解っては居たがマジで器用だなお前。
 有難う…ってか何か色々貰いっぱで悪いなぁ…今度何か考えるわ。」

どういたしましてと返事を返すが日頃怠惰なカツオでもこういう部分は確りした奴だ。
でもボクが”したいからしている”のであってそれほど気にしなくてもいいのに。
作るのも好きだが喜んでくれるのも好き、それだけの事。
それに貰いすぎても困るのだ、もしボクが……いや今ここで悩んでも仕方が無い話だ。
カツオに手を差し出して笑いかけてみる。

「さ、帰ろう。遅くなってしまう。」

カツオは「ああ、そうだな。」と応えボクの手を取った。
何はともあれ今日の作戦は大成功というわけだったのだ。
帰り道、覚えるのをなかなか苦労した新曲を鼻歌交じりに歌いながら
ボクはカツオに皆のところまで送ってもらった。


裏:

この世界に来て最初に知り合ったのはベリィっつー娘っこなんだけど
まあ外見は子供だ。
シエラは子供は苦手だがこの土地に来る以前はそれなりに慈善活動はしていたし俺も少しはそれを手伝ったりしていた。
だからそんなノリでそいつに保護者精神丸出しで話かけてみたんだがどうにもこいつが可愛くない。
最初はむすっとして常に不機嫌、そういう子なんかなと思ってもいた。
聞けば傭兵をしていると言っていた、十分この世界でも渡り合えるようだった。
まあこの世界一般市民Aなんていたら即効で酷い目に合わされてるよネ。
そんな可愛くないという判子を知らないうちに押されていたベリィなわけだが。
俺はその考えを後々改めた方が良いなという結論に至った。
何故ならばこいつはそういう表面なだけで中身は”女の子”であるからだ。
それを知ったのはクリスマスだが正月だかをぶっちぎった頃に
お年玉と称してこいつの好きな苺を使ったケーキとそういのをアレンジした服をくれてやったことだ。
ドラクロワに頼んで作ってもらったから別に自画自賛ってわけじゃないが
それなりに年頃の女の子が来ても問題ない可愛い服だった。
それを見て彼女なりに喜んでいるというのがわかった。
やっぱり女の子だった。

でも苺がなんでプロポーズに入るのかはよくわからんかった。
こいつの居た世界は苺はとんでもねー希少価値があって苺宗教とかでもあるレベルなんだろうか。
△ピラミッドの頂点とかが苺とかだったりしたら他の世界にきたらこいつ発狂するんじゃなかろうか。
率直な意見を言ったら突然乱射されたし、女の子ってよくわからんわー。
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