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category日記

7日目

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表:
「そういえばお前…
 ここに来て随分知り合いが多いみたいだが
 おにーさんにそういう話しもうちょっとしてくれないのか?」

メイガスは何気なくナナの背へと声をかける。
ナナは女性用の下着…恐らくは彼女の友人である宝塚灘の私物だろう
それを綺麗に並べ「可愛いなあ!お洒落だなあ!」と感動していた。

「なんだボクのプライベートに興味があるのか?
 ストーカーみたいで怖いのだ。」

まだナナはメイガスの事をあまり心を許していないようだ。
ハッキリとした物言いに肩を竦め、聞き方を変えようと思考を巡らせる。

「違うよ、俺がヒョーゴちゃんに知らずにやっちゃいけないことをしちまったらナナは怒るだろ?
 だからそのアドバイスが欲しいんだ。」

「なあんだそれなら仕方が無いな!」

「手間のかかる奴め!」と罵られたがナナは割と人の面倒を勝手に見たりするのは好きなようだ。
口では酷い事を言いつつも次に出てくる言葉は比較的友好的なものだった。

「じゃあ先ずはヒョーゴからだな。」

「お願いします。」

頭まで下げてご教授願うとナナは胸を張って得意げになっている。

「ヒョーゴは可愛いんだぞ。」

「ほう。」

「それだけ。」

「いやいやいやいやいや。」

思わず突っ込まずにはいられない。
確かにナナは酷くヒョーゴの下着に執着をみせ
『可愛い可愛い』と言っていたがこれじゃあヒョーゴがそれだけみたいで可哀想だ。

「他にもあるだろう?
 たとえば……身長を気にしているとか。」

「あ!よく気づいたな!
 そうなのだ、牛乳を勧めたり骨延長手術も薦めておいた方がいいかもしれない。」

「これはひどい。」

「あとは…背は小さいが何かと自分は年上だと主張している。
 過度な背伸びの表れだと思うからそこは頭を撫でて慰めるといいと思……兄さん?泣いてるのか?」

さすがにヒョーゴが哀れに思えたと同時にナナの酷い認識に頭痛がしてくる。
話題のチョイス事態を間違えていたのかもしれない。
なんでもないと手を振ると気を取り直したようだ、小さくコホンと咳を漏らす。

「次はドサンコなのだ。」

「ドサンコさん?また不思議な名前だな。」

「ああ、そうだな。ヒョーゴと同じ世界の住人らしいぞ。」

この土地は様々な世界から来ている輩が多いようだ。
先日話した玩具屋の主人も似たような会話をしたが、どうにも自身はそういったことをした覚えが無い。
元々ここの住人なのか、はたまた迷い込んだのかは定かではない。

「ドサンコは選ばれたドサンコなのだ。
 だから戦っている時も技名とか叫ぶんだぞ。」

「……ちなみに叫ぶことで効果はあるのか?」

「叫ぶと技の威力が倍増するんだって。」

「へーそいつぁすげーや。」

思わず棒読みに近い言葉が漏れてしまう。
自身の周りの人物は変わった人たちも多いが、逆に考えると普通の人間が希少に思えてくる。
将来自分はそのドサンコさんと会話をすることになったらちゃんと会話を成立させられるのだろうか。
そんな不安さえ過ってくる。

「あといまここにいるのは、ファーヴニールだな!」

そんな心境を他所にナナは次の名前を上げる。

「ファーヴニール?」

「うん、ピンク色の兎の着ぐるみを着た奴だ。」

「あぁー」と思わず合点がいくような声が漏れた。

「なんだ知っているのか?」

知っているもなにもつい先日、最近商会の傘下に入った武器商人経由で彼に仕事を依頼したのだ。
働く場所を間違えていないかとも思ったが、おまけとばかりに子供がいたため自身を無理やり納得させる形で落ち着いた。

「ファーヴニールははっきり言って謎だ。」

「謎?」

「だって着ぐるみ被ったまんま飲んだりモノ喰ったりするんだぜ?
 多分もうありゃあそのままの生き物だ。」

「なにそれこわい。」

「そういえばこの間、辛子亭でも……」

そこでナナははたと思い出したように口を閉じる。

「あ、でもあいつだけは居ないんだよな。」

複雑そうな表情で頬を掻き。
しばし考えこむように目を閉じてみせる。

「……名前なんだっけ、マグロだったかなあ?」

「マグロさんか。」

酷い勘違いをした事に、メイガスは気づかなかった。

裏:
絵日記
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